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画像認識、音声認識、自然言語解析を中心とした人工知能やAIという言葉で総称される技術の活用が、最近は身近な存在になりました。様々な小型デバイスや大型装置に予め組み込まれ、時には存在感を示しながら、時には人目に触れず内部で暗躍しながら、すっかり我々の生活に溶け込んでいます。 一方で、組織や企業に所属する多くの方々は、今も変わらず紙中心のアナログ業務と伝統的な業務アプリに振り回されていると、多くのお客様から聞く機会があります。上記の通りオフタイムは最新技術に囲まれた生活を送っている事に対すると皮肉で、矛盾の多い世の中です。
これまでのメール配信で、IPを持つカメラ機器も情報システム担当の管轄に含まれるケースが増えていると紹介して参りました。AI技術活用においては、業務部門主導となるケースと、情報システム担当が主導となる形と、それぞれの形態があるものと推察されます。しかしながら中々普及が進まない背景としては、業務部門主導の場合にはAI関連製品の選定までは自部門で完結できるが、その後は情報システム担当や外部業者に頼らざるを得ない状態が発生し、そのための稟議や折衝が中々進まないなどの理由があります。また、情報システム担当の主導の場合にも、パブリック・クラウドが提供するAI関連プラットフォームは技術的ハードルが高く、日々の業務に追われる中で結局実践が後回しになっている、という場面も良くあるかと思います。
前述の通り、日常生活では当たり前のものが、組織の効率化や新規事業の実現に置いても当たり前となる時代が来ることは明白で、業務部門やシステム部門という枠は関係なく躊躇せず実践に移すべき時期に差し掛かっています。長期的な目標に対して、決して前向きな要素ばかりではない昨今の様々な状況を考慮すると、時間的余裕はあまり無いのかもしれません。
前回のメール配信では、IPカメラシステムにおいて「クラウドなのかオンプレなのか」というタイトルで記載しました。まずAI(今回は画像認識)活用を実践する事が優先で、費用面・技術面・情報公開におけるハードルは極力少なくするという場合は、AIエンジンや映像管理ソフトを搭載したアプライアンス、すなわちオンプレ側に分があります。活用のユースケースについても、決して外部の協力を得ずとも、進められるシンプルな形態は存在します。いずれ業務アプリにも組み込まれるかもしれない、顔認証や人数検知、侵入検知や動きの検知などが代表的です。
映像管理や二次活用自体がこれからの方は、そもそものカメラ設置条件、選定基準、設置方法、コスト、設備的や道徳的な条件、電源、撮影した映像の見え方、求められる解像度、二次活用は現実的か、伝送帯域は十分か、何の端末に表示して誰が見てそれは誰の管理かなどなど、必ず考慮事項が発生します。そして、取り組んだ事で必ず何かしらの発見があり、それは早かれ遅かれ必要となる事となる可能性が高いです。カメラ設置済みの場合でも、全く二次活用していない場合には、設置していない場合とあまり変わりません。二次活用が当たり前となる時代に向けて、まずは可能な領域から始め、来るべきAI要素を盛り込んだシステム開発の時代に備えておく必要があるものと考えられます。
システム・ケイでは、他にも以下にご紹介する様なサービスを準備しております。この機会に是非チェックいただき、AI活用の第一歩にお役立てください。
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